オフ会/イベント
ALPINE CLASSIC CAR RALLY 2012 参戦報告
2012.11
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Report by ロッヒー様
オールド・アストンマーティンの遣い手・ロッヒーさんより、ラリー総合優勝の素晴らしいレポートが届きました〜!(^^
2012年11月16日(金)〜18日(日) 天候: 16日(晴れ)9℃、17日(曇り、雨)3℃、18日(晴れ)5℃
結果
総合優勝 (POST HISTORIC Class1クラス優勝)
完走車両27台
国内初のクラシックカーによるWRC同ルールでのスピードラリーと言う事で、開催前からいろいろな方面から注目されていたこの「アルペンクラシックカーラリー2012」ですが、晴天の港区六本木からスタートします。
私のアストンマーティンV8は「POST HISTORIC Class 1」というクラスで、同じクラスにはランチャストラトス、ポルシェ911など強豪がそろっています。
コースは金曜日に六本木をスタートし、一路メインステージである群馬県渋川市へ向かいます。
競技以外のステージは一般道を道交法に従い走っていくのですが、平日の東京中心部は渋滞もあり周りからは大注目でした。
Day1 群馬サイクルスポーツセンター
SS1〜SS3をこのサイクルスポーツセンターで行いました。
数日前に何とか間に合った「アストンマーティンV8」を大したテストもしていないまま全開で走らせることになるのですが、この時点ではどれくらいのレンジで走っていいのか全く予想もできませんでした。
SS1、SS2はスポーツセンター1周を2つに分けたステージで、SS3は1、2を通した約5kmのロングステージです。前日に降ったらしい雪が解けて日陰は落ち葉が濡れていてとてもスリッピーな上に道幅が狭く、普段あまり緊張することはないのですがとても緊張したステージでした。1日目は2位に3秒差のトップで終了。
Day2 群馬県渋川市周辺
Sec1のSS1〜SS4をSec2でリピートする、一般公道でのSS8ステージです。
天気予報では午後から雨でしたが、午前中は太陽も出るほど。Day1で調子をつかんだのは私だけではないので、各車朝から入念にセッティングを打ち合わせしているようです。
初日のタイムからトップスターとのアストンマーティンは、初日の走行でなんとなく雰囲気はつかんだもののまだまだセッティング中のサスペンションをハード側に調整し直してSS1〜SS4を走行。
このステージは林道なので、スピードレンジもほとんどが100km/h以下なのですが、コース幅も狭くコーナーもきつく、よりドライバーのスキルで左右されるステージです。
日本国内におけるアストンマーティンV8はその殆どがオートマティックミッションであるため、今回はフィードバックできるようレーシングATFを使ったスタンダードATミッションでラリーを走っています。ステージの殆どを1レンジで走らなくてはならないため、必然的にエンジンの回転は高くなり、常にレッドゾーンの6000rpmまで回し、時にはそれ以上まで酷使せざるを得ない場面もありました。
そんな事も因果し、パワーステアリングの高圧ホースの破損でSec2はSS5からパワーステアリングが効かない状態での走行でした。しかし、このころから降り出した雨の勢いもだんだん増してきて、フロントタイヤの設置感も低くなってきたのでハンドルが重たいことはあまり気にせず走れました。
2日目を終えて2位に40秒もの大差でこの日も総合1位で終了。
Day3 群馬県渋川市周辺
最終日は2本のヒルクライムステージ。
夜中降った前日の雨が嘘のような晴天で、ライトウェイトなポルシェやルノーアルピーヌ、ランチャストラトスなどには絶好のシチュエーションです。乾燥重量で1800kgもあるアストンマーティンがここまで本当によく頑張ってくれたので、十分なビハインドはあるものの最後も気を抜かずにヒルクライムをアタックです。ここでは助手席のナビを下して一人乗車が認められたため、他車はナビを下していましたが、私たちは最後まで運命を共にしようと2名乗車でヒルクライムの1回のみ許された練習走行をスタート。
3km以上もあるヒルクライムステージは100km/hを軽く超えるストレートあり、ヘアピンあり、高速コーナーありととてもテクニカルなコースですが、前日無くなったパワーステアリングが原因で左ヘアピンを曲がりきれずガードレールの餌食になるところをアクセルスピンで回避。
練習走行でスピンを経験したので、気持ちの余裕が出てヒルクライム1本目を難なく終了。
2位に1本20秒の余裕があったので、完走の手ごたえを感じてこのラリー最終のヒルクライム2本目は出来る限りのパワースライドでほとんどのコーナーをクリアーしていき、見ている方にアピールできたと思います。
総 評
3日間にわたる国内初のスピードラリー参戦は、大成功と思われるラリー開催を最高の結果を残すことが出来ました。
さすがに最終日のヒルクライムもトップタイムはかないませんでしたが、Day1トップ、Day2トップでの完全優勝で終わることが出来たことがとてもうれしく思います。
来年も2回目の開催を主催者より約束頂いているので、このアストンマーティンV8はチャンピオンカーとして、さらなる熟成をさせるべくセッティングを煮詰めていきます。
「アルペンクラシックカーラリー2012」にはモータージャーナリストの方々も参戦しており、いろいろな媒体でその模様をこれから発信していくと思います。
レスポンス(Web)
CAR GRAPHIC(書籍) 622号(11月末発売) ほか多数
ALPINE CLASSIC CAR RALLY 2012 オフィシャルホームページ
ALPINE CLASSIC CAR RALLY 2012 オフィシャルfacebook
車両
1973y ASTON MARTIN V8 5340cc V8 AT(オリジナルスペック)
サスペンション(エンドレス/ファンクション) ブレーキパッド&オイル(エンドレス) ブレーキキャリパー(AP)
シート&シートベルト(RAC/シルバーストーン) タイヤ&ホイール(ヨコハマタイヤ/ADVAN)
エンジンオイル(TOTAL) ロールゲージ(サイトウロールゲージ) 通信(KETEL) ほか
2012年11月30日 ロッヒー
・・・という訳で、ロッヒーさん、渾身のレポートありがとうございます。優勝、本当におめでとうございます!!!(^-^)
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