オフ会/イベント
【特別寄稿】 MV AGUSTA "MOTO GENERATIONS" MVアグスタ走行会   2012.9
Report:Murakami様 

アマチュア・F1ドライバーであり
On Line Ferraristaの重鎮でもある
Murakamiさんより
MVアグスタのスペシャルな走行会の
レポートを頂戴しました〜!(^-^)
<オートポリス編>

毎年秋に開催されるMVアグスタ走行会。主催者のアグスタジャパンから招待を受けた。
 
今年は、9月2日の九州のオートポリス、30日の富士スピードウエイの2カ所で開催とのことで、どちらもバイクはアグスタジャパンがサーキットまで運んでくれて試乗車も用意、もちろん宿泊と食事も用意してくれるという事で身体ひとつで来てくださいというお大尽待遇(笑)
 
ここ最近サーキットも走っていないので、二つ返事で引き受けた。
F1で世界中のサーキットは走っているけど、九州のオートポリスは全く初めてで、しかも2輪でサーキットを走ったことは一度もない。
 
マシンは11年モデルのアグスタF4。
最新モデルにホイール、足回り、排気統などをモディファイして、かなり速いマシンに仕上がっているとのこと。
それでも、他の参加者の邪魔にならないように、初心者マーク(赤いゼッケン)を付けて走ることにした(笑)
 
午前中、走行1回目はサーキットの走行ラインはゆっくりと走っただけですぐにわかるものの、どうやってレーシングスピードでマシンをラインに乗せていくかが全くわからない。
思案に暮れていると、元GPライダーで現在はモータージャーナリストのネモケンこと根本健さんが同乗走行をしてくれると申し出てくれ、タンデムでサーキットをほぼレーシングスピードで走るという貴重な経験をさせてくれた。
 
さすが元GPライダーだけあって、速いのに無駄がない走りで、挙動をコントロールする方法を身体で覚えた。
元GPライダーのネモケンさんが来たのには訳があって、時価5000万円とも6000万円とも言われているアグスタのGPマシン、これを走らせるために来ていた。
 
このオーナーは鹿児島のアグスタディーラーの社長で、前日に食事も一緒にして話をしたが、どうぞ乗ってくださいよといとも簡単に言う(笑)
 
僕がアマチュアF1ドライバーだと聞いているようだが、バイクは初めてだって知らない模様(笑)
でもご厚意にあずかってちょっとだけ乗せて貰った。
 
午後の2回目の走行ではマシンの体重移動の仕方などもわかったので遙かにスピードを乗せることが出来て、コース脇でみていたスタッフも、
「いきなりこんなに速くなるとはびっくりですよ!」と皆、一様に驚いていた。
<富士スピードウェイ編>
FISCOでは、昨年発表され、今年発売された新しい3気筒のF3の試乗車も乗せていただくことになった。
  
タイヤはサーキット用の新品タイヤを付けてきて、好きに振り回してくださいと・・・・いや、僕バイクは初心者なんですけど・・(^_^;)
 
走行後のF3の画像も添付しておくが、タイヤの端までどろどろになるほど攻めることができた。(左写真参照)
 
FISCOはストレートが1キロも続き、最高速が試せるコース。排気系をモディファイし、コンピューターセッティングで最適化したF4がどの程度まで最高速をのばせるか、これがアグスタジャパンやディーラーの一番の関心事だった。
 
ところが、いくらF1で時速350キロオーバーのバトルをやっていてもバイクだとまったく勝手が違い、時速250キロ越えると怖い(笑)
 
残念ながらメーター読みで時速280キロまでしか試せず、ディーラーのライダーに交代。
なんとメーター読みで時速300キロマークしたそうです。
 
僕が昔F2でレースした時、ギア比で計算してストレートエンドで時速290キロだった記憶があるので、2輪でほぼ同じ速度まで出ることになる。
 
このF4はどうやらアタリのエンジンらしい。


 
さて、F3。
 
コーナーの立ち上がりでリアタイヤと相談しながらスロットルを開けていかなければならないF4と違い、ラフにスロットルを開けても自信を持って立ち上がっていくことができる。
 
パワーが少ないと言うこともあるが、マシン自体も小さくスリムなのでトラクションの掛かる感覚もわかりやすく、初心者の僕でも車体感覚がつかみやすいのが理由だろう。



 
台風が来ていて、ギリギリ路面がドライであったが、走行終了後にたちまち豪雨で一気にウエットになっていった。
 
雨が降ったら走行中止しようと思っていたので最後までラッキーだった。
ヨーロッパでも大活躍!日本を代表するアマチュアF1乗りのMurakamiさん、素晴らしいレポートありがとうございました〜!(^-^)
 
※掲載NGの画像がありましたら、ご連絡下さいませ